9月の「短歌の目」
初めまして。
ひとりで好き勝手に短歌を楽しんでいましたが、うまれてはじめてブログで詠みます。
題詠 5首
1. 星
降る星のロマンを語るおれに今 指摘するなよ科学的不備
2. 吹
ため息の吐き捨てをするくらいならいっそ吹き矢できみを仕留めむ
3. はちみつ(蜂蜜、ハチミツも可)
はちみつの甘さより先よみがえるスプーン代わりのあの夜の指
4. 川
不意打ちの篠突く雨に嵩を増し 音立てる川 激憤のごと
5. 秋刀魚
手鏡の中の自分をたしなめる 秋刀魚を狙う猫のような目
テーマ詠
テーマ「秋」
あけすけな空の高さにあきれ果て 赤色黄色混ぜて叫んだ
秋なんて来なくていいと駆け出して飛び込むしぶきの塩辛きこと
定時でも扉の外はほの暗く 墨汁のなか足踏み入れる
満月の日は会えないと震えてるきみはうさぎか? 狼男?
おぼろげな声だったからエアコンをかける季節じゃなくてよかった